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伸縮性のある生地(ニット地)をきれいに縫う方法

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伸縮性のある生地(ニット地)をきれいに縫う方法
【ソーイングの豆知識】 2020/07/22
こんにちは! ココです。

大変お久しぶりの更新となります。
お客様相談窓口のお問い合わせも日々多くいただいており、一時期は大変繋がりにくい状況となってしまいました。
皆さまには大変なご不便とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。

新型コロナウイルスの影響で、生活が一変してしまいましたね。
手作りのマスクの方が増えたように思います。
以前、【薄地をきれいに縫う方法】をブログで紹介したのですが、かなり多くの方に読んでいただけているようでうれしい限りです。


そして今回は【伸縮性のある生地(ニット地)をきれいに縫う方法】を紹介いたします!
薄地を縫う方法と似ている部分もありますが、少し工夫を加えてあげるだけでストレス軽減になるかと思いますので、ぜひお試しください。

※針が刺さる部分がわかりやすいように押えを外しています。


POINT1【左基線の直線縫いを選択する】
こちらは【薄地をきれいに縫う方法】でもご紹介した方法です。
今の家庭用ミシンのほとんどが直線縫いとジグザグ縫い兼用のミシンとなっており、押えや針板の針が落ちる部分も直線縫いにもジグザグ縫いにも対応できるように横長になっています。
そしてほとんどのミシンには針が中心に落ちる“中基線の直線縫い”と針が左側に落ちる“左基線の直線縫い”の模様が内蔵されています。

 
上図を見ていただくとわかりやすいと思いますが、左の図は真ん中に針が落ちるため、左右の隙間が広くなります。
対して、右の図は左側に針が落ちるため、左側に隙間はありません。
実際に生地を挟んだものがこちらです。



“中基線の直線縫い”では、針が刺さった部分から左右に生地が沈んでいるのがわかります。
ある程度張りがあるニット地や厚みがあればこのように沈むことはないのですが、薄いニット地やTシャツのような生地だと沈んでしまうことがあります。

“左基線の直線縫い”の場合を見てみましょう

右側は“中基線の直線縫い”同様に沈んでしまっていますが、左側は安定しています。
その分縫ったときに安定感もあり、“中基線の直線縫い”に比べて比較的縫いやすくなります。
※針板に入っているメモリは中心からの寸法なので、布端をメモリに合わせる場合はご注意ください。


POINT2【直線針板と直線押えに替える】
最初にミシンについている針板と押えは直線縫いでもジグザグ縫いでも対応できるように「ジグザグ針板」と「ジグザグ押え」がついています。
その部品を「直線針板」と「直線押え」に変更するとさらに縫いやすくなります!
どのように部品が違うかというと……

<針板>


<押え>


上図をご覧ください。
矢印のさす場所が針が落ちる部分です。
ジグザグ用に比べて、直線用は穴が小さくなっています。
そのため、生地が沈む隙間がなくなり、スムーズに縫うことができます。


また、一部のミシンではシンガーダイレクトショップにてご購入することができます。
直線針板
直線押え

TRXシリーズにはピーシング押えがついていますので、直線押えの代わりになりますよ
※ミシンの型式によってはご用意ができない場合もございます。


POINT3【紙を敷く】
POINT1または2を試しても、もし生地が食い込んでしまう場合はトレーシングペーパーのような薄い紙を敷いて縫うとスムーズに縫えますよ!
薄い紙でしたらミシン目に沿って破れますので、縫い目にも響きにくいです。
下図くらい薄いと破るのも楽ですね


おそらく3つのPOINTの中で一番安定感があるかと思います


生地によって、厚さや柔らかさは様々なので、縫いやすい方法を試してみてくださいね!
本番の生地を縫う前に切れ端などで試し縫いをされることをオススメします!


それでは、レッツハッピーソーイングライフ☆

 

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